スズキなど出荷可能に 福島県沖、全魚介類の早期制限解除目指す
政府は24日、福島県沖で水揚げされるスズキ、シロメバル、キツネメバルの出荷制限を解除した。
海産物は原発事故後に44品目が出荷制限となったが、主要品目は7品目を除いて解除された。県は「いずれも漁獲金額が大きく、待ちに待った解除。全ての魚介類で早期解除を目指す」(水産課)としている。
県によると、震災前の漁獲量と漁獲金額は年平均でスズキが205トンで1億3810万円、シロメバルが122トンで1億6220万円、キツネメバルが8.7トンで730万円程度。スズキとシロメバルは常磐ものとして人気を集めるヒラメなどとともに漁獲金額が1億円を超えており、漁業者の大きな収入源だ。
県が実施する放射性物質検査で、スズキは2014(平成26)年8月~今年4月の480検体、シロメバルは15年2月~今年4月の390検体、キツネメバルは14年12月~今年4月に採取した373検体がいずれも食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回った。海産物は15年度から基準値超えゼロを継続している。
出荷が制限されている残りの魚介類はウミタナゴ、クロダイ、サクラマス、ヌマガレイ、ムラソイ、ビノスガイ、カサゴの7品目。
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