農業再生へ歩み 富岡で稲刈り、ふるさと生産組合

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稲刈りを行う組合員ら

 富岡町の農家らでつくる「ふるさと生産組合」は4日までに、同町下郡山の水田で稲刈りを行い、東京電力福島第1原発事故からの農業再生へ歩みを進めた。

 同組合は2013(平成25)年、収穫した後に全量を廃棄する試験栽培を経て、14年から出荷に向けた栽培に取り組んでいる。作付面積は同年の1.2ヘクタールから今年は4.8ヘクタールまで拡大した。

 収穫には組合員や地域のボランティアら約40人が参加。機械などを使って黄金色に実った稲を刈り取った。

 避難先の西郷村から同町に通って農業を続ける渡辺康男組合長(68)は「来年も組合員が一体となり、農業振興に寄与できるよう努めていく」と話した。