「あんぽ柿」産地復興を評価 伊達農業普及所に功労賞

佐竹部長に受賞を報告した依田所長(左)
県北農林事務所伊達農業普及所は管内の特産品「伊達のあんぽ柿」の産地復興に向けた取り組みが評価され、農業の普及に携わる行政職員らをたたえる全国農業改良普及支援協会の徳安記念普及功労賞を受けた。依田浩文普及所長が14日までに、県庁で佐竹浩農林水産部長に受賞を報告した。
伊達のあんぽ柿は伊達市梁川町五十沢地区が発祥地で90年以上の歴史がある。震災前に年間20億円の売り上げがあったが、原発事故後に加工自粛となった。
同普及所は樹木の高圧洗浄などの技術普及を図り、安全性が確認された地区を加工再開のモデル地区に設定。2015(平成27)年度からは食品に含まれる放射性物質の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回った商品だけを出荷する体制を確立し、17年度の出荷量は震災前の約8割に当たる約1200トンまで回復した。
表彰式は東京都の東大で行われ、各都道府県から推薦を受けた個人や団体が賞状を受けた。依田所長は「県民には見えにくい普及員の仕事が少しでも伝われば」と喜んだ。
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