双葉町の小中学校既存校舎を再利用せず 歴史民俗資料館は解体

 

 双葉町総合教育会議は12日、いわき市で開かれ、町内にある小中学校の校舎を学校として再利用しないことや町歴史民俗資料館を解体する方針を決めた。町内に新たに整備する学校の規模や場所、開校時期などは、帰還人口の推移などを調査しながら検討する。

 伊沢史朗町長、舘下明夫町教育長、町教育委員5人が出席。子どもたちの安全・安心や経年劣化した既存校舎の改修費などを踏まえ、「既存の学校施設の再利用は考えられない」とした町学校等施設在り方検討委員会の答申に異論はなかった。町歴史民俗資料館は、敷地が地盤沈下し収蔵庫の増設が必要なことなどから、解体の方向で一致した。

 施設の活用法については、双葉南小を震災と原発事故の記録や記憶を後世に伝える震災遺構、耐震補強が完了している双葉中を災害時の避難施設や備蓄施設、図書館を中央公民館などとする案が上がった。

 また、新たな学校や高齢者施設などを同じ場所に整備することで「互いに貢献できる環境がつくれるのではないか」との提案もあった。会議後に伊沢町長は「子どもの年配者を敬う気持ちを育て、お年寄りも若いエネルギーをもらって頑張ろうとなる。検討の価値は十分にある」と話した。