双葉町と友好都市、埼玉・加須の旧騎西高に3・11モニュメント

 
旧騎西高に設置されたモニュメント

 双葉町と友好都市の盟約を結ぶ埼玉県加須市は6日、同市の旧騎西高で「加須市3・11モニュメント除幕式」を行った。関係者が東日本大震災を風化せず、防災意識を高めることを誓った。

 双葉町は東京電力福島第1原発事故に伴い加須市に役場機能を置き、町民は避難所となった旧騎西高で生活した。2014(平成26)年に同校の避難所が閉鎖された後も、市は避難者への支援を続けており、震災から丸10年に合わせ、絆を一層深めようとモニュメントを設置した。

 刻まれた「希望」の文字は双葉町出身で同市で暮らす書家渡部翠峰さんが揮毫(きごう)した。

 式では黙とうに続き、双葉町の徳永修宏副町長、埼玉県の大野元裕知事、加須市の大橋良一市長らが除幕し、大橋市長が「双葉町が復興を果たし、避難した人が全員帰還するまで支援を続ける」とあいさつした。徳永副町長は「今後も縁を大切に、友好の絆を強めていきたい」と述べた。

 加須市によると、3月1日現在も約380人が同市で避難生活を送っている。渡部さんは「後ろを向かず、前を見て頑張ろうと自分を鼓舞しながら揮毫した」と話した。