トルコギキョウを生産、浪江の農業復興へ参入 恒栄電設が復興応援

 

 電気設備業の恒栄電設(東京都)は農業分野に参入し、2月から浪江町北幾世橋の農地でトルコギキョウの生産を本格化させている。原発事故による風評を受けにくい花卉(かき)栽培に取り組み、町の農業復興を目指している。

 同社は震災前、福島第1、第2原発で電気設備関連の仕事を担い、震災後は廃炉作業に携わっている。創業者が南相馬市出身であることなどから、本県復興を応援しようと同町を営農地に選んだ。

 約1ヘクタールの農地に栽培用ハウス3棟を整備した。2月下旬には計8品種のトルコギキョウの苗約1万6000株を植えた。6月にも出荷が始まる見通しだ。電気設備の自社技術を生かし、情報通信技術(ICT)を活用したスマート農業も取り入れ、水やりや温度調整などを自動化した。

 総事業費は約4600万円で、国の原子力被災12市町村農業者支援事業を活用した。

 18日に開かれた現地説明会で、小林永治社長は「ご縁のある福島県に恩返しがしたい。花作りの仲間を増やし、浪江のトルコギキョウを全国に知ってもらいたい」と話した。