トリチウム「キャラ化」平沢復興相が謝罪 修正版チラシ公表へ

 

 東京電力福島第1原発の処理水に含まれる放射性物質トリチウムを、復興庁が作成したチラシや動画でキャラクター化して表現した問題を受け、平沢勝栄復興相(福島高卒)は20日の閣議後記者会見で「福島の被災者に申し訳ない。心からおわび申し上げる」と謝罪した。キャラを削除し、修正したチラシを週内に公表する予定だ。公開を中止した動画も作り直している。

 平沢氏によると、チラシと動画の内容を巡り、復興庁に加え、平沢氏の事務所や個人宛てにメールなどで多くの意見が寄せられた。「よくできている」と評価がある一方、トリチウムのキャラ化に対し「原発の危険性を矮小(わいしょう)化しようとしているのではないか」「問題の本質から目をそらそうとしているのではないか」との批判も相次いだという。

 平沢氏は16日の記者会見で「全ては私の責任」と認めたものの「(賛否)両方の意見がある」として態度を保留していた。しかし、今回は「(危険性の過小評価など)そういった気持ちを抱く人が、特に福島の被災者の中にいることは、私たちとして大変申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と陳謝。「謙虚に反省し、二度とないようにしっかりと取り組む」と述べた。

 処理水の海洋放出に伴う風評対策について、復興庁は22日に開く関係省庁の幹部会合「風評対策タスクフォース」で検討を本格化させる。トップの平沢氏は20日の会見で、地元の意見を取り入れる考えを示した。