浪江町水道事業効率的に、原発事故で人口減、取水場を2つに集約

 
くわ入れする吉田町長

 浪江町は、震災と原発事故の影響で減少した人口規模に合わせ、効率的な水道事業再構築のため、稼働する四つの取水場を二つに集約する。二つのうち、小野田取水場の取水能力を上げるために新設する取水場の建設工事安全祈願祭が15日、現地で行われた。

 町では震災前、小野田、苅野、谷津田、大堀の四つ取水場があり、当時町内に居住していた約2万人や町内事業者向けの水を供給していた。しかし、原発事故に伴う全町避難を経て、供給量が減少したため、水道事業の効率化が課題だった。

 小野田地区には、延べ床面積515平方メートルに鉄筋コンクリート2階建ての上水道施設を整備する。取水能力は現行の約2倍となり、1日当たり6400立方メートルの地下水をくみ上げる。工事は横山建設(浪江町)とフソウ(香川県)の共同企業体が担う。

 2023年8月末の完成予定で、その後順次、谷津田、大堀の取水場の稼働を停止する。

 安全祈願祭には関係者約20人が出席した。くわ入れし工事の安全を願った吉田数博町長は「持続可能な水道事業経営に取り組む。今後も浪江のおいしい水を安定供給したい」と話した。