富岡の復興拠点、立ち入り規制緩和が正式決定

政府は7日、東京電力福島第1原発事故による富岡町の帰還困難区域のうち特定復興再生拠点区域(復興拠点)について、26日午前9時から立ち入り規制を緩和することを正式に決めた。
対象は復興拠点の全域約390ヘクタールで、大菅、夜の森駅前北、同駅前南、新夜ノ森の4行政区。町内の帰還困難区域での立ち入り規制緩和は初めて。
申請なしで自由に出入りできるが、引き続き居住や宿泊はできない。住民以外の立ち入りも可能となるため、双葉署や富岡消防署、町消防団は警戒活動を強化する。26日からバリケードが順次撤去され、これまで散策の範囲が一部に限られていた町のシンボル・夜の森地区の桜並木の全長2.2キロを自由に観桜できるようになる見通し。
立ち入り規制緩和を経て、町は4月下旬から5月上旬の大型連休に合わせて準備宿泊の開始を目指している。避難指示は来年春に解除される予定。
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