「焼却灰再処理施設」双葉に設置 容量をより小さくする取り組み

 
環境省が公開した焼却灰の再処理施設

 環境省は今月、除染で出た廃棄物などの焼却灰を再び燃やし、容量をより小さくする取り組みに着手する。双葉町に設けた「仮設灰処理施設」で焼却灰を溶融し、75~80%ほど減容する。2023年3月までに約23万1000トンを再処理する計画。

 環境省は県内の10市町村に仮設焼却炉の設置を完了したが、焼却灰の再処理用は双葉町だけ。焼却炉計4基で1日当たり最大計300トンを再焼却、減容化した灰は専用コンテナに入れて中間貯蔵施設で保管する。

 環境省は最終処分する廃棄物の量を減らすため、除染で出た土壌の再利用も計画している。飯舘村では、除染で出た土壌を再生資材化して農地化を目指す実証事業が行われている。