農産物加工に特化 飯舘「まごころ」11年ぶり再開、販売所から変身

 
加工施設内の機材について説明する鮎川会長(左)

 原発事故の影響で休業していた福島県飯舘村関根地区の農産物販売所「もりの駅まごころ」が26日、村民が無料で利用できる農産物加工施設として11年ぶりに再開した。現地でセレモニーが行われ、関係者が農産物加工食品の新たな生産拠点の開設を祝った。

 施設は、同村のNPO法人「もりの駅まごころ運営協議会」が運営する。冷蔵、冷凍庫や野菜洗浄機、真空パック機、スチームコンベンションオーブンなどを備え、村民であれば手続き後に利用できる。同NPOは農家の生産意欲と所得の向上、村の新たな特産品化につなげたい考えだ。

 もりの駅まごころは2007年に開業し、村産の農産物や米粉パンなどを販売。村中心部を走る県道原町川俣線沿いにあり、村民や観光客でにぎわっていた。原発事故から11年がたち、村内にある道の駅で農産物を販売していることから、差別化を図るため加工に特化した施設とした。

 今後はアンケートを取るなどして、新たな機材の導入など施設の充実を図っていく。当面、加工品を試作し、将来的に販売する。

 同NPOの鮎川邦夫会長が「多くの村民に利用してもらい、加工品の試作を通じて新たな村の特産品の誕生を期待したい」とあいさつ、杉岡誠村長は「独創的な産品のほか、世代間交流が生まれるような施設になってほしい」と述べた。

 利用など問い合わせは同NPO(電話0244・48・2566)へ。