「復興拠点外」南相馬、6町村 除染時期を調整

 

 復興拠点から外れた地域を巡り、政府は帰還意向に応じて除染した上で、2020年代中に全ての希望者が帰還できるよう取り組む方針だ。しかし、避難指示の解除時期は定まっておらず、復興拠点外で除染する範囲を含めて住民の理解を得られるかが鍵を握る。

 帰還困難区域を抱えるのは、復興拠点がある6町村と南相馬市の計7市町村。政府は23年度から、大熊町と双葉町の復興拠点外で先行して除染に着手する方針を決めた。帰還意向を確認しながら個別に除染を進めていく考えで、地元と具体的な開始時期を調整する。