「学び舎ゆめの森」 大熊に新校舎12年ぶり、今夏開校

 
大熊町大川原地区に開校する新しい教育施設「学び舎ゆめの森」の完成予想図。完成が当初予定より3カ月遅れ、今夏から使用される

 熊町が大川原地区に建設している新しい教育施設「学び舎(や)ゆめの森」は今夏、開校する。認定こども園と義務教育学校が一体となり、0~15歳が一緒に学びを深め、子どもたちの「好き」を伸ばしていくことを教育方針とする。原発事故による全町避難を経て、町内で学校教育が再開するのは12年ぶり。

 学び舎ゆめの森は現在、町が避難中に役場機能を置いていた会津若松市に仮校舎があり、児童生徒ら8人が授業を受けている。

 町に整備中の新校舎は、新型コロナウイルス禍などに伴う建築鋼材不足の影響で完成が当初予定より3カ月ほど遅れ、夏休み明けの2学期から使えるようになる。1学期は町役場など大川原地区の三つの公共施設を間借りして授業を行う。

 町教委によると、25人が入園、入学を希望、検討している。昨年12月に開かれた保護者向け学校説明会には県内外から約50人が参加し、新たな教育環境への関心の高さをうかがわせた。