子どもたち歓迎しよう! 町内教育再開の大熊、ボード記入募集

 
リンクる大熊に掲げられるメッセージボード

 大熊町大川原地区の複合施設「交流ゾーン」は、今春から町内で教育が再開することに合わせ、12年ぶりに町で新生活を始める子どもや保護者、教職員らを歓迎するメッセージボードを作った。ボードは1日から交流ゾーン内のlinkる大熊(リンクる大熊)に掲げ、住民らにメッセージカードの記入を呼びかける。

 町内には今年4月、幼保小中一体型の教育施設「学び舎(や)ゆめの森」が開校し、12年ぶりに子どもたちの姿が戻る。新校舎は建築鋼材不足の影響で完成が3カ月ほど遅れ、1学期は大川原地区にある町役場、リンクる大熊、町住民福祉センターの三つの公共施設を間借りして授業を行う。

 ボードの作成は交流ゾーン指定管理者のサンアメニティ(東京都)が企画した。発案者で交流ゾーン職員の渡部キイ子さん(63)は「古里の大熊町の住民は子どもたちの元気な姿を待ち望んでいる。その思いを形にしたい」と話した。メッセージカードは3月末まで、リンクる大熊など町内9カ所に記入場所を設ける。完成したボードは「学び舎ゆめの森」に贈る予定だ。