希望や決意...折り鶴に祈り 大熊町民有志、役場前広場に設置

 
メッセージが書かれた折り鶴の前で黙とうする人たち=11日午後2時46分、大熊町役場前広場

 あれから12年―。東日本大震災からの節目を迎えた11日の福島県内では、各地で大切な人を失った遺族や次の福島を担う若者たち、そして県民の祈りが続いた

 大熊町民有志でつくる「3・11おおくまのつどい実行有志の会」は同町の町役場前広場に折り鶴を設置し、発災時刻に合わせて参加者が折り鶴の前で黙とうをささげた。

 折り鶴は有志の会が町民や町外への避難者に呼びかけて作製。九つの行政区と細分化した21地区にちなんで30本のロープに結び付けた。「笑顔あふれる未来へ」などと書き込まれたものもあり、町民の希望や決意がこもった色とりどりの折り鶴が風に揺れた。