「災害ない平和な世界に」 双葉、ウクライナ民族楽器の音色に願い

 
ウクライナの民族楽器バンドゥーラを演奏するカテリーナさん

 ウクライナ出身で、同国の民族楽器バンドゥーラ奏者のカテリーナさん(36)=東京都=は11日、双葉町産業交流センターで演奏を披露し「12年前に起こった出来事や思いをずっと音楽で伝えていきたい」と決意を述べた。

 カテリーナさんはチェルノブイリ原発に近い町に生まれ、生後1カ月で原発事故を経験。被災した子どもたちによる歌舞団に入団し、日本などでの海外公演に参加した。19歳から日本に住み、音楽活動を続ける。

 民族衣装を着たカテリーナさんは復興応援ソング「花は咲く」のほか「翼をください」「ふるさと」などを演奏した。

 「ウクライナと日本は大好きな古里。これ以上災害や戦争が起こらない平和な世界になることを願います」と話した。