犠牲者に思いはせる 南相馬、烏崎地区で慰霊祭

 
慰霊碑前で手を合わせる参列者

 東日本大震災による津波で大きな被害を受けた南相馬市鹿島区の烏崎行政区は11日、地域住民ら58人の犠牲者の名前が刻まれた同行政区の慰霊碑前で慰霊祭を行い、住民らが鎮魂の祈りをささげた。

 曹洞宗県青年会メンバーによる読経の中、参列者が次々と焼香し、故人の冥福を祈った。

 阿部雄元行政区長は「周りを見渡せば復興は道半ば。犠牲となった人たちのことを忘れず、震災の記憶をつないでいきたい」と語った。