心に明かりともしたい 飯坂でキャンドルイベント、全国から応援

全国各地から届いたキャンドルに火をともす草野さん(右)となごみさん
東京電力福島第1原発事故により南相馬市から福島市に移り住んだ草野広幸さん(53)と妻なごみさん(52)は11日、福島市飯坂町の福島片岡鶴太郎美術庭園で「3・11キャンドルイベント」を行った。全国のキャンドルアーティストから寄せられた330本のキャンドルが希望の光として輝いた。
震災後、草野さんは講演の講師、なごみさんはキャンドルアーティストとして活動する。震災から10年の節目に2人が共同代表として「福ノヒカリ」プロジェクトを始動させ「心にあかりを灯す」をテーマにイベントやトークライブ、交流サイト(SNS)での発信を続けている。
会場には希望、未来、地球、宇宙などのテーマに沿ったキャンドルが並び、全国から集まったキャンドルアーティストやボランティアと共に点灯した。
キャンドルの制作体験やギター演奏なども行い、草野さんは「福島を応援しているという声を多く頂き希望を持って前に進んでいる。心に寄り添う明かりをともしていきたい」と話した。