復興願う優しい光 郡山、海老根伝統和紙の灯籠500点並ぶ

震災12年の思いを描いた灯籠が並んだ会場
東日本大震災の記憶と地域の文化を未来につなぐイベント「復興の灯火プロジェクト」は11日、郡山市のJR郡山駅西口駅前広場で行われた。県伝統的工芸品に指定されている同市の「海老根伝統手漉(すき)和紙」を使用した灯籠約500点を展示し、会場を優しい光で包んだ。
郡山女子大短期大学部と同市、県の共催。同短大の学生や小中学、高校生、市内の復興公営住宅で暮らす双葉郡の住民らが和紙にほのぼのとした絵や、「希望」「皆が笑顔に」などそれぞれの願いを描いた。灯籠に光がともると、会場は幻想的な雰囲気に包まれた。
また、会場では県中地方振興局主催の「キャンドルナイト」も同時開催され、約600個のキャンドルが点灯した。非常食レシピの紹介や、ミニ灯籠作り体験なども行われた。