震災復興、幻想的な灯に願い 若松でキャンドルナイト

震災復興を願う言葉や絵が描かれたキャンドルホルダーが並ぶ会場
県会津地方振興局などは11日、会津若松市の神明通りなどで「3.11ふくしま追悼復興祈念行事in会津」を行った。キャンドルナイトが行われ、市民らが幻想的な光に震災からの復興を願った。
約400本のキャンドルを使用。通り沿いに並べたほか、東邦銀行会津営業部の駐車場には「3.11あいづ」の形に設置した。キャンドルホルダーには、来場者や同市の幼稚園児、保育園児が復興を願う言葉や将来の希望などを書いた。「ファイト福島!」と書いた同市の永井結依さん(9)=一箕小3年=は「福島が震災から立ち直り、みんなが元気になってほしい」と話した。
点灯に先立ち、会津高の合唱部と吹奏楽部が演奏を披露した。合唱部は、震災と原発事故で被災した小高中(南相馬市)の生徒と教諭が作った合唱曲「群青」を披露。吹奏楽部は郡山市の吹奏楽団「リザイア・マードレ・ディオ・ブラス」と共同で復興応援ソング「花は咲く」と「G線上のアリア」を演奏した。
会津高合唱部の芳賀慶太部長(17)は「震災の被害を直接受けた方などを思って歌った。聞いてくれた人に自分たちの思いが伝われば」と話した。
ごみ袋を使った防寒ポンチョ作りの体験会、防災グッズの展示も行われた。