大熊に12年ぶり学校 学び舎ゆめの森が開校、住民ら歓迎アーチ
大熊町の教育施設「学び舎(や)ゆめの森」は10日、同町大川原地区に開校した。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故による全町避難を経て、町内で学校教育が再開するのは12年ぶり。大熊の復興や未来を担う子どもたちの元気な姿がようやく町に帰ってきた。
10日、大川原地区の交流施設linkる(リンクる)大熊で入園・入学式と始業式に当たる「始まりの式」が行われ、県内外から集まった子どもたち全26人が出席した。式典前には、会場前で「みんなでお出迎えセレモニー」が行われ、地域住民ら約200人が花道をつくり、子どもたちを歓迎した。
大熊町の学校は原発事故後、避難先の会津若松市で教育活動を続け、昨年4月に熊町小、大野小、大熊中が一体となった義務教育学校「学び舎ゆめの森」が開校。4月に町内に移転し、認定こども園も一体となった教育施設「学び舎ゆめの森」として開校した。
町が大川原地区に整備する教育施設の新校舎は、資材不足の影響で工期が遅れ、今夏に完成する。2学期から新校舎の利用を始める見通しで、1学期は大川原地区内の公共施設3カ所を間借りして授業を行う。
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