復興願い早生桐を植樹 川俣、山木屋中でNPO

 
山木屋中生と一緒に早生桐を植樹した山東会長(右)

 環境保護活動を展開するNPO法人「地球こどもクラブ」(東京都)は29日、川俣町山木屋地区の山木屋中で、成木になるまでの期間が比較的短い「早生(そうせい)桐」の植樹祭を開き、出席者が緑化活動を通じた東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興、再生を願った。

 同NPO30周年記念事業の一環で実施し、関係者ら約60人が出席した。2部構成で、1部は記念式典を行った。前参院議長の山東昭子同NPO会長が「植物には強い生命力があり、時には私たちを災害から守ってくれる。植樹を通じて、緑の大切さが子どもから大人まで幅広い人に広がることを期待したい」とあいさつした。金子恵美衆院議員らが祝辞を述べた。

 式典後、同校に隣接する自然体験林「まなびの森」に会場を移し、山東会長、藤原一二町長、同校の生徒らが早生桐の苗木12本を植樹した。同NPOによると、早生桐はわずか5年で成木になり、スギやブナなどと比較して5倍以上の二酸化炭素を吸収するという。生徒は今後、植樹した早生桐の手入れや生育観察を行い、環境学習に役立てていく。

 植樹に参加した同校1年生の国分優斗さん(12)は「早生桐がすくすく育つように手入れを頑張りたい。山木屋が緑豊かな地域になってほしい」と話した。