浪江・末森地区で水稲試験栽培 復興拠点、26年制限解除目指す

 
復興組合のメンバーが見守る中で行われた田植え=浪江町末森地区

 浪江町は12日、町内の末森地区で水稲の試験栽培を開始した。末森地区は昨年3月に特定復興再生拠点区域(復興拠点)として東京電力福島第1原発事故による避難指示が解除され、末森復興組合が水路を整えるなどの準備を進めてきた。今年と来年収穫したコメの安全性を確認した上で、2026年に作付け制限の解除を目指す。

 試験栽培は、地区の水田10アールで行う。12日には組合メンバーらが見守る中、トラクターで「天のつぶ」を植え付けた。渡部正綱組合長(76)は「ようやく試験栽培までこぎ着けた。若い人が戻ってきて、昔のように稲穂が風になびくような地区になれば」と語った。

 浪江町の復興拠点だった室原、末森、津島の各地区はいずれも「農地保全・試験栽培区域」になっており、現時点でコメの出荷ができない。試験栽培は作付け制限を解除するために必要な手続きで、安全性を確認しながら地区と町が協議し、政府に解除を要望する。