浪江・津島地区で水稲の試験栽培 26年の制限解除目指す

 
田植えの再開を喜ぶ津島復興組合のメンバーら

 浪江町は23日、町内の津島地区で水稲の試験栽培を開始した。特定復興再生拠点区域(復興拠点)として昨年3月に避難指示が解除された地区内の水田約8アールで「里山のつぶ」を栽培し、今年と来年収穫したコメの安全性を確認した上で、2026年に作付け制限の解除を目指す。

 試験栽培が行われる水田には、農地保全に取り組んでいる津島復興組合や地区住民らが集まり、手作業で苗を植え付けた。副組合長の菅野雄造さん(66)は「田植えができるようになったのは喜ばしいこと。マイナスからのスタートだったが、前進している」と語った。参加者は笑顔で会話を楽しみながら、営農再開の第一歩を踏み出していた。

 浪江町では、復興拠点だった室原、末森、津島の各地区が「農地保全・試験栽培区域」となっており、現時点でコメの出荷ができない。試験栽培は作付け制限を解除するために必要な手続きで、安全性を確認しながら地区と町が協議し、政府に解除を要望する。