福島県内テレビ5局が力結集 震災10年へ番組、「挑戦する人」紹介

記者会見に臨む(左から)半沢局長、五阿弥社長、横山宏社長、新田社長、横山淳社長=9日、福島市
県内のテレビ5局は11日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から来年で10年となるのに合わせた共同キャンペーン「福島to2021―あれからと、これからと→」を始める。それぞれ未来に向かって挑戦する人を紹介する映像を制作し相互に放送するほか、5局のキャスターが各局番組に出演する。9日、福島市のNHK福島放送局で記者会見し、発表した。
福島中央テレビ(中テレ)とNHK福島放送局が昨年1月から展開してきたキャンペーンに、福島放送、テレビユー福島、福島テレビが加わった。県内全テレビ局が主体となったキャンペーンは初めてだという。
中テレとNHKでこれまで、未来へ挑戦する人を約70人紹介しており、今後は3局も加わり来年3月11日までに約100人を紹介する。また来年1~2月、2週にわたり、5局のメインキャスターが各局の夕方ニュースのスタジオに出向き、被災地を取材した企画をそれぞれ紹介する。3月11日当日は被災地5カ所からの生中継など協力して報道することを検討している。
記者会見には五阿弥宏安中テレ社長と半沢治久NHK福島放送局長、横山宏福島放送社長、新田良一テレビユー福島社長、横山淳福島テレビ社長が出席した。五阿弥社長は「テレビの新しい力を示していければと思う」、半沢局長は「5局が持つテレビの力を結集し、皆さんにエールを送りたい」とそれぞれ語った。