東北の元気!歩いて発信へ 21年3月から4県・沿岸部『踏破』

 

 東日本大震災から10年を迎える東北を元気づけ、東北の今を広く知ってもらおうと、日本ウオーキング協会や日本レクリエーション協会などでつくる実行委員会は来年3月から、相馬市をスタート地点に宮城、岩手、青森の東北4県の沿岸部約560キロを歩くウオーキングイベントを開催する。日本ウオーキング協会の井上成美事業統括専務理事が12日、福島民友新聞社の取材に明らかにした。

 「みちのく潮風トレイル」を含む青森県八戸市までのルートを、同協会と4県ウオーキング協会が中心となり来年11月までの予定でリレー方式で踏破する。地域住民の参加も促す。八戸市まで踏破後、東京から相馬市までの約370キロを、2022年3月までの予定で歩く第2次ウオークも開催する。今回のウオーキングイベントに合わせ、現地に行けない全国のウオーカーが東北のウオーキングを疑似体験できるアプリも導入する予定。

 井上専務理事は「東北を忘れてはいけないという思いがある。アプリも活用し、『東北は頑張っている』と広く発信したい」と意欲を語った。日本ウオーキング協会の峯孝奈理事普及活動事業部長と日本レクリエーション協会の小田原一記専務理事事務局長、県ウオーキング協会の鈴木康郎会長、中山新常務理事事務局長が同席した。一行は県庁に鈴木正晃副知事を表敬訪問し、イベントを説明した。