『復興の中核事業』新地駅周辺の整備完了 町長「新たな覚悟で」

 
テープカットする大堀町長(右から4人目)ら

 新地町と県は28日、東日本大震災からの復興の中核事業としてJR新地駅周辺で進めてきた市街地整備事業の完成式典を行った。大堀武町長は復興・創生の一つの節目を迎えたことを報告し「新たな覚悟で復興を成し遂げる」と誓った。

 事業は2013(平成25)年に国の認可を受けて開始。震災への対応を盛り込む形で町の土地区画整理事業を修正し、防災機能を備えた拠点施設整備の開発事業を加えた。開発区域は駅周辺から国道6号を中心とした23.7ヘクタールで、県は県道3路線、1河川を整備した。総事業費は町、県合わせて約280億円。国の復興予算などを活用した。

 区域内は平均約4メートルかさ上げされた。宅地造成のほか、消防・防災センターやフットサル場、複合商業施設、文化交流センターなどが整備された。町内の液化天然ガス(LNG)基地から天然ガスを取り込み、エネルギーセンターで生産した熱や電気を施設に供給する実証事業も行われる。

 式典で井出孝利副知事があいさつ、関係者がテープカットした。