純米大吟醸酒「富岡魂」発売 不屈の精神...商品名込めた特産品

 
新たな特産品の日本酒「富岡魂」を紹介する大和田さん(左)、渡辺さん

 富岡町のまちづくり会社「とみおかプラス」は18日、町産米を使った純米大吟醸酒「富岡魂」を発売した。東日本大震災、東京電力福島第1原発事故からの復興へと歩み続ける町民の不屈の精神を商品名に込め、新たな特産品として発信する。

 原料は、町内で営農を再開した農業渡辺伸さんが栽培した県のオリジナル酒造好適米「福乃香(ふくのか)」。二本松市の人気酒造の協力を得て仕込んだ。ラベルの文字は「旅する書道家」として知られる郡山市在住の千葉清藍さんが手掛けた。

 18日は同町で富岡魂の発表会が開かれた。とみおかプラスの大和田剛代表理事は「コメの味が生きたフルーティーな味わい。日本酒をきっかけに富岡に足を運んでほしい」と話した。

 富岡魂は生酒と火入れの2種類があり、価格はいずれも720ミリリットル入りで2300円。とみおかプラス事務局など町内に限って販売する。問い合わせはとみおかプラス(電話0240・23・6919)へ。