「いいね!」の数だけ被災地に花を 震災10年でフェイスブック

震災10年に合わせたキャンペーンについて発表する味沢氏
米フェイスブックの日本法人フェイスブックジャパンは東日本大震災から10年を前に、震災に関連する投稿に寄せられた「いいね!」などのリアクションの数だけ被災地に花を贈るキャンペーンを実施する。代表取締役の味沢将宏氏(福島市出身)が18日、発表した。
18~28日の期間中、フェイスブックジャパンの公式ページで紹介する震災に関連する投稿に対して寄せられた「いいね!」の数だけの花を、3月11日にJヴィレッジ(楢葉町、広野町)で行われる復興支援イベントの会場に届ける。キャンペーンに賛同した海外の一部の国でも「いいね!」を募る。届ける花の上限は5000本。花は会場で装飾などに使われる予定。復興支援イベントは、キャンドルアーティストのキャンドル・ジュンさんが代表を務めるラブ・フォー・ニッポンが主催する。
味沢氏が18日、オンラインで開かれたフェイスブックジャパン主催の災害復興コミュニティサミットで発表した。「高校まで福島で生まれ育った」と自己紹介した味沢氏は先週、本県の被災地を訪れたことを紹介。「Jヴィレッジを見て復興を感じた。一方で、コミュニティーを保っていく取り組みが重要だとも感じた。われわれが『プラットフォーム』として何ができるか、今後も議論させていただきたい」と語った。
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