「震災10年」記録と記憶後世に 双葉・伝承館、イベント概要発表

 

 東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)は、3月に企画している震災と原発事故から丸10年の節目に向けた記念イベントの概要を正式発表した。

 メインイベントとなる6日は、福島大の小沢喜仁特任教授の基調講演で始まり3部構成のトークセッションは「震災の記録と記憶を後世に引き継ぐ」がテーマ。さらに福島、岩手、広島、長崎の各県の震災伝承館や原爆死没者追悼平和祈念館をオンラインでつなぎ、伝承や風化に焦点を当てる。ふたば未来高による演劇も企画している。

 3、7、13、14日の4日間は特別講演を予定。3日は松本允秀前葛尾村長、7日は渡辺利綱前大熊町長、14日は菅野典雄前飯舘村長が登壇。13日は、高村昇伝承館長、安田仲宏、関谷直也、開沼博の各上級研究員が研究成果を発表する。

 10、11の両日は追悼イベントとしてたこ揚げ、キャンドルナイト、ピアノ演奏などを企画している。問い合わせは東日本大震災・原子力災害伝承館(電話0240・23・4402)へ。