なすびさんら福島の未来へ意見 三春でシンポ、震災10年を振り返り

 
震災から10年を振り返ったパネリストら

 県環境創造シンポジウムは7日、三春町の県環境創造センター交流棟コミュタン福島で開かれ、参加者が震災から10年を振り返り、本県の未来像を話し合った。同センターの主催。パネリストはタレントなすびさん、環境カウンセラー長沢利枝さん、福大環境放射能研究所の高田兵衛特任准教授、秋山風凛さん(郡山高)、松崎甫乃花さん(磐城桜が丘高)の5人。フリーアナウンサー唐橋ユミさんが案内役を務めた。

 パネリストは震災発生時からの変化や、本県の復興状況について意見した。

 長沢さんは帰還困難区域、高田さんは海の放射線量推移を説明した。松崎さんは「災害復興に完璧な正解はない。震災を自分事として捉え、学んでいきたい」と話した。なすびさんは「産品の風評被害払拭(ふっしょく)は、志半ばの状況。粘り強く発信し続けたい」と力を込めた。