子ども記者精力取材 ジャーナリストスクール開校、新聞製作体験

 
福島ロボットテストフィールドで、水中ロボットを取材する子どもたち

 県内の子どもたちが復興に向けた地域の現状を取材し、本県の良さを再発見する「ジャーナリストスクール」が13日、南相馬市などで始まった。参加者は13、14、27日の3日間の日程で、取材や新聞の編集作業を通して「伝える力」を養う。最終日の発表会では、製作した新聞についてジャーナリストの池上彰さんから講評を受ける。県と「ふくしまの学び実行委員会」の主催、福島民友新聞社などの特別協力。

 8回目の今回は、県内の小学5年~中学2年の児童生徒9人が参加した。初日は南相馬市の浮舟文化会館で開校式が行われた。式では、池上さんがビデオメッセージで「元気になった福島の姿を伝えてほしい」と子どもたちを激励した。

 「子ども記者」たちは2班に分かれ、南相馬市の福島ロボットテストフィールドと双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館を訪問した。このうち福島ロボットテストフィールドでは、屋内水槽試験棟で地元のタカワ精密取締役渡辺光貴さんから、ロボット開発への思いや同社が製作した水中ロボットの操作法などを取材した。

 スクールに参加した須賀川市立西袋中2年の遊佐和貴さん(14)は「改めて本県のロボット技術の高さを実感した。取材した内容を、読みやすく、分かりやすい記事にできるよう頑張りたい」と初日の感想を語った。

 参加者は14日、取材を基に新聞の記事執筆や編集作業を行う。福島民友新聞社から編集局の石川浩専門委員、加藤邦高編成部員が講師として参加している。