「技能実習生事件簿」出版、広島 人権侵害と劣悪労働の記録

 
 「広島発『技能実習生事件簿』」を出版した岩下康子さん

 広島市の労働組合「スクラムユニオン・ひろしま」の執行委員で大学教員の岩下康子さん(53)が、外国人技能実習生からの相談事例を記録した「広島発『技能実習生事件簿』」(文芸社)を7月に出版した。岩下さんは「実習生は身近にいるのに、多くの人が無関心。社会が意識を変えなければ、多文化共生はあり得ない」と訴える。

 賃金不払いや暴力、セクハラ事件を取り上げ、劣悪な労働環境や人権侵害に焦点を当てた。帰国した元実習生たちにも現地取材を重ね、技能実習制度の実態に迫った。

 岩下さんは広島文教大准教授。約6年前、近所に住む実習生の要望を受け、日本語教室を開いた。