六つの末社修復、ご神体戻る 世界遺産・宗像大社

 
 宗像大社の辺津宮で開かれた「末社本殿遷座祭」で、仮宮から修復した末社にご神体を移し終えた神職ら=15日夜、福岡県宗像市

 世界文化遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を構成する宗像大社(福岡県宗像市)は15日、辺津宮本殿を囲む六つの末社の修復を終え、ご神体を仮の住まいから社に戻す「末社本殿遷座祭」を開いた。

 遷座祭は、周囲が暗くなった午後8時ごろに始まった。神職が祝詞を唱え、箱に入ったご神体を白い布で覆い、仮宮から運び出した。修復した社に戻すと、再び祝詞を唱えた。

 宗像大社は大規模改修「平成ノ大造営」を13年に開始。ご神体は本殿脇の仮宮に移されていた。121の神様を祭る24の末社のうち、10社の修復を完了した。本殿や沖ノ島の沖津宮社殿などは既に修復を終えている。