政府、北朝鮮へ厳重抗議 情報収集、安全確保期す

 
 北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、首相官邸に入る岸田首相=16日午前8時38分

 政府は16日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の弾道ミサイルを発射した北朝鮮に対し、北京の大使館ルートを通じ厳重に抗議し、強く非難した。松野博一官房長官は記者会見で「日本や地域、国際社会の平和と安全を脅かすもので断じて容認できない。国連安全保障理事会決議に違反する」と強調した。国家安全保障会議(NSC)会合を官邸で開催。引き続き情報収集と警戒監視に当たり、国民の安全確保に万全を期すと確認した。

 外務省幹部は北朝鮮の狙いに関し「米韓両軍の合同軍事演習への抗議に加え、日韓首脳会談を意識したのではないか」と分析した。