大成建、札幌の高層ビル施工不良 鉄骨に傾き、虚偽報告

施工不良があった建設中の高層ビル=16日午後、札幌市
大成建設は16日、札幌市で建設中の高層ビルで、鉄骨が傾いたり、コンクリート製の床の厚みが薄かったりする施工不良があったと発表した。鉄骨の傾きが許容限度を超えていたにもかかわらず、実測値と異なる虚偽の数値を工事監理者である設計事務所に報告していた。専務執行役員の寺本剛啓取締役と常務執行役員の平島信一札幌支店長が責任を取って3月末に辞任する。
施工不良があったのは、NTT都市開発から受注し、旧北海道放送本社跡地で進む再開発「(仮称)札幌北1西5計画」の一部である高層ビル。着工時点の計画は地上26階、地下2階建てで、延べ床面積は約6万平方メートル。