短距離弾道弾、800キロ飛行

金正恩党総書記(朝鮮中央通信=共同)
韓国軍は19日、北朝鮮が午前11時5分(日本時間同)ごろ、北西部東倉里付近から短距離弾道ミサイル1発を発射したと発表した。日本政府は最高高度約50キロで約800キロ飛行し、日本の排他的経済水域(EEZ)外の日本海に落下したと推定。変則軌道で飛行した可能性があるとみている。
北朝鮮は14日、核弾頭搭載が可能との分析もある短距離弾道ミサイル「KN23」か改良型とみられるミサイルを「中射程」の設定で発射、韓国のほぼ全域を射程に収める約610キロ飛行させた。19日のミサイルで飛距離をさらに伸ばし、発射地点によっては西日本の一部も射程に収める能力を誇示した可能性もある。
日本政府によると、航空機や船舶への被害情報は確認されていない。
自衛隊と米軍は19日、戦略爆撃機を投入した戦闘機による共同訓練とイージス艦同士の共同訓練を、それぞれ実施した。3日連続の対応措置となった。
韓国国防省によると、米軍のB1B戦略爆撃機が19日、朝鮮半島上空に展開、韓国軍のF35A戦闘機などと訓練を実施した。