【ソウル共同】韓国軍合同参謀本部は12日、北朝鮮が同日午前7時10分(日本時間同)ごろ、首都平壌付近から日本海上へ短距離弾道ミサイル数発を発射し、約360キロ飛行したと明らかにした。日本の防衛省は、少なくとも2発は最高高度約100キロで350キロ以上飛行と推定。政府関係者によると日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下し、被害情報はない。
北朝鮮による弾道ミサイル発射は7月1日以来。北朝鮮は翌2日に「4・5トン級の超大型弾頭」を搭載可能な新型戦術弾道ミサイル発射実験に成功したと発表し、模擬弾頭を用いて飛行の安定性や精度を確認したとしていた。
岸田文雄首相は12日、「強く非難し、抗議している。引き続き情報収集、警戒監視に全力を挙げ、日米韓の連携の下、対応していく」と記者団に述べた。政府は北朝鮮に対し、国民の安全に関わる重大な問題だとして厳重に抗議。日米韓の北朝鮮担当高官は電話で協議し「地域と国際社会の平和と安定を脅かす」と強く非難した。