【ニューヨーク共同】米ニューヨークの国連本部で、気候変動など地球規模の課題や国連改革を議論する「未来サミット」(22~23日)の出席予定者が11日、判明した。国連改革の鍵を握る常任理事国、米英仏中ロの首脳は参加しない方向。バイデン米大統領らは、国連総会一般討論(24~30日)では演説する予定で、国連改革に対する消極姿勢が露見した形だ。
未来サミットの11日付演説者暫定リストによると、米英仏中ロの演説者は副首相級や閣僚級にとどまる見通しだ。一方で、ウクライナのゼレンスキー大統領、イランのペゼシュキアン大統領は23日午後に演説する。両氏は総会一般討論にも登壇する予定だ。日本の岸田文雄首相も未来サミットで演説する。
「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国からは、ブラジルのルラ大統領、インドのモディ首相ら多くの首脳が未来サミットに参加予定。国連改革のスピードアップや気候変動対策と経済成長の両立などを求める声が根強い地域だ。
未来サミットは、22日午前の開幕直後に「未来のための協定」を採択する。