事故遺児らがルヴァン杯決勝観戦　国立競技場、警視庁が招待

　事件や事故で家族を亡くした子どもらが１日、東京・国立競技場で行われたＪリーグＹＢＣルヴァン・カップ決勝、柏レイソル―サンフレッチェ広島戦を観戦した。子どもたちを元気づけようと警視庁などが２０１５年からスポーツ観戦やコンサートに招待しており、今回は１１家族３１人が参加した。

　試合前にはピッチ見学も行われ、芝に触れたり、ベンチに座ったりして会場の雰囲気を味わった。２０２０年８月に交通事故で父親＝当時（４０）＝を亡くした小学４年の女児（１０）は、ゴールを背に母親と記念撮影した。母親は「夫が亡くなってから家族連れや人が集まる場所に行きづらかった。娘に普段できない経験をさせられた」と感謝した。