米カリフォルニア州のニューサム知事は11日、ブラジル・ベレンで開催中の国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)で記者会見し、会議に参加しないトランプ大統領を「あらゆる義務や責任を放棄した。恥ずべきことだ」と厳しく批判した。
米国は中国に次ぐ世界第2位の温室効果ガス排出国。共和党のトランプ氏は9月の国連総会で気候変動対策を「史上最大の詐欺」と発言、COP30を欠席し高官の派遣も見送った。ニューサム氏は2028年の次回大統領選で民主党の有力候補と目される一人。共和党政権との違いを際立たせ、深刻化する気候災害にさらされる国民への訴求を狙ったとみられる。
