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警官ライフルでクマ駆除可能に 13日から、岩手と秋田に部隊

2025/11/12 18:23

 市街地にとどまるクマ=10月、盛岡市

 クマによる被害が相次いでいることを踏まえ、警察官によるライフル銃でのクマの駆除が13日から可能になる。改正国家公安委員会規則が同日施行。ライフル銃の使用は、これまで規則でハイジャック事件などに限定していた。被害が大きい岩手、秋田両県に他の都道府県警から銃器対策部隊が派遣されており、市街地に出没した場合に地元警察と任務に当たる。

 政府は昨年策定した「クマ被害対策施策パッケージ」を今月中旬までに改定する。狩猟免許を持つ人を公務員として任用する「ガバメントハンター」の確保や育成の他、元警察官や元自衛官に狩猟免許の取得を促す。クマの個体数調査や適正な数への管理も強化する。

 警察庁は6日に規則を改正し、ライフル銃の使用対象に鳥獣保護管理法が定めるクマなどの「危険鳥獣」の捕獲や駆除を追加した。部隊はクマの習性や急所を把握するなど訓練。自治体の判断による「緊急銃猟」の対応が間に合わない場合、警察官職務執行法に基づき警察官が駆除する。

 岩手、秋田両県にはスナイパー2人を含む計4人のチームを2組ずつ配置した。

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