1999年に名古屋市西区のアパートで主婦高羽奈美子さん=当時(32)=が殺害された事件で、愛知県警が現場に残された血痕から採取したDNA型鑑定試料を冷凍保存し、鑑定技術の向上で特定精度が上がる度に繰り返し型を取り直したことが14日、捜査関係者への取材で分かった。アルバイト安福久美子容疑者(69)が提供した試料と一致し、殺人容疑での逮捕につながったという。
捜査関係者によると、試料は科学捜査研究所の冷凍庫で保管。技術発展するたびにDNA型を取り直し、提供を受けた試料などと照合した。容疑者は試料提供を2度拒んだが、10月30日に捜査員が自宅を訪れた際に応じ、DNA型の一致が確認され逮捕された。
