クマの人的被害が深刻な秋田県で、主な餌となるブナの実の結実が2021年以降、「凶作」と「豊作」を隔年で繰り返していることが29日、県林業研究研修センターの調査で分かった。25年は凶作となり、クマが人里に下りてくる原因の一つとみられている。26年は豊作の見通しで、再来年の27年も凶作なら出没が多発する可能性があり、センターは警戒を呼びかけている。
センターは02年から独自の基準で県内5カ所の結実状況を調査。一般的にブナの豊作は5~7年周期とされる。豊作は05年以降しばらく空き、13、15、18年と記録。いずれも翌年は極端に実りが悪く、22、24年は豊作で、実った数は他の豊作年と比べても多かった。
同センターの和田覚環境経営部長は「凶作が当たり前だったブナは近年、豊作の翌年に100%凶作になる」と指摘する。
和田氏によると、ドングリの一種であるブナは10月ごろに実がなり、栄養価が高い。豊作の年はクマの繁殖が盛んになり、個体数が増加する。翌年が凶作であれば、餌を求めて人里に出没する個体は多くなる。
