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笹子事故13年、遺族ら献花 トンネル天井板崩落9人死亡

2025/12/02 13:50

 中央自動車道笹子トンネル出口付近の慰霊碑に黙とう、献花する遺族ら=2日午前、山梨県大月市(代表撮影)

 2012年に9人が死亡、3人が重軽傷を負った中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故は2日、発生から13年となった。トンネルの出口付近にある慰霊碑で、遺族らが黙とうし、献花した。

 トンネルを管理する中日本高速道路(名古屋市)は、現場から約8キロ離れた初狩パーキングエリアの別の慰霊碑前で追悼慰霊式を開催。縄田正社長は「9人の尊い命を奪う、あってはならない事故を引き起こした」と陳謝した。

 石川友梨さん=当時(28)=の妹、愛さん(39)は「たった一人のあなたを失った私たちは、ずっと悲しい気持ちを抱えて生きていかないといけない」と友梨さんの写真に向けて声をかけた。

 これに先立つ献花には、遺族ら40人以上が参列。雲一つない青空の下、厳しい表情で慰霊碑に向かい、手を合わせた。縄田氏も深く頭を下げ、花を手向けた。

 事故は12年12月2日朝、上り線のトンネル内で天井板が落下し、車3台が下敷きになった。天井板のつり金具を固定するボルトの強度低下が原因とされる。

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