新潟県議会定例会が2日に開会し、花角英世知事は所信表明で、東京電力柏崎刈羽原発(同県)の再稼働を容認すると述べた。6、7号機の容認判断と知事の職務を続けることについて「信任を得られるか、不信任とされるのか判断を仰ぎたい」とした。
県議会で単独過半数を占める知事与党の自民党は信任方法を検討している。県関係者によると、予算案を議会で可決する手法などが挙がっている。一方、再稼働に反対する会派には不信任決議案の提出を模索する動きもある。
県は、再稼働した場合に国から交付される3142万円を財源として、原発の安全対策に関する広報費用などを盛り込んだ一般会計補正予算案を提出した。自民は花角氏を信任する方針を決めており、予算案は同意が得られる公算が大きい。会期は22日まで。
国と東電は6号機の早期再稼働を目指している。再稼働に必要とされる地元同意の手続きは、議会で信任された後、花角氏が国に伝えて年内に終わる公算だ。東電が原子力規制委員会に6号機の再稼働に向けた申請を提出し、来年1月にも原子炉起動が可能となる見込み。
