子育てNIE

保育維持へ取り組み 4段階で対応想定、二本松・まゆみ学園

 
緊急事態宣言の中でも保育を維持する取り組みを進めるまゆみ学園の施設

 二本松市で認定こども園3園などを運営するまゆみ学園は、開園するこども園を一つにしてテレワークを導入するなど、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う政府の緊急事態宣言下でも、子どもたちの保育を維持する取り組みを展開している。

 同学園は同感染症の対策として「感染対策」「県内・市内発生時」「施設内感染」「休園措置」の4段階で対応をマニュアル化し、1月から少しずつ準備を進めてきた。緊急事態宣言後は、3~5歳児と家庭での保育が可能な子どもの登園自粛の要請、電話による相談受け付けとインターネットを活用した家庭保育支援、ビデオ会議アプリを使った職員の連携システムの運用などを行っている。

 また各こども園に設置している電解水生成装置で次亜塩素酸水、次亜塩素酸ナトリウム水を生成し、園内や職員らの消毒をを徹底しているほか、これら消毒液を地域の希望者にも配布している。大型連休中も開園し、医療、福祉関係の仕事に就く家庭の子どもの保育も受け入れた。

 古渡一秀学園長は「今の親世代は、東日本大震災と原発事故時に思春期だった人たちで、新型コロナへの恐怖で二重のトラウマを抱えたことになる」と指摘。「子どもたちの心身の健康を守るために、職員が一丸となって子育てを支援していきたい」と話している。