子育てNIE

コロナ禍の貧困現状紹介 こども食堂ネットフォーラム

 

 県内で子ども食堂を運営する団体でつくる「ふくしまこども食堂ネットワーク」は4日、オンライン形式のフォーラムを開いた。参加者が、新型コロナウイルスの影響下の子どもの貧困の現状について学んだ。

 子どもの貧困の現状や、子ども食堂の活動への理解を広げようと開催。子どもの貧困問題に取り組む「あすのば」(東京)の小河光治代表理事が「コロナ禍におけるこどもの貧困の現状」と題して講演した。

 小河さんは新型コロナウイルスの影響で、せっかく入った学校の退学を考えているとか、企業からの内定が取り消しになったなどの声が子どもや保護者から届いていることを明かし「長年子ども支援に関わっているが、今回ほど『助けてください』という声が寄せられたことはなかった。職をなくした人への支援などが必要だ」と呼び掛けた。

 子ども食堂にこれから関わりたい人向けの分科会なども開かれた。郡山市で子ども食堂を実施している「つばさ会」の遠藤洋子代表は、開設当初は友人、知人からの寄付などで運営していたが、次第に子ども食堂に対する支援の輪が広がっていった経緯などを紹介した。