子育てNIE

子ども食堂に助成金 ふくしま未来研究会、64団体・個人支援

 
助成金の贈呈式に出席した(左から)佐藤代表、江川理事長、若月理事長、江藤部門長、南副代表

 福島市のふくしま未来研究会は22日、福島市で本年度の「子ども食堂」運営助成事業の対象団体・個人への贈呈式を行った。県内64の団体と個人に対し、計1280万円を支援する。子ども食堂は、地域の子どもの居場所として重要度が増しており、佐藤勝三代表理事は「さまざまな事業を通じて30年後の福島を元気にしたい」と述べた。

 贈呈式には、助成団体を代表して2団体が出席し、佐藤代表理事から目録を受け取った。NPO法人寺子屋方丈舎(会津若松市)の江川和弥理事長は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で困窮する子育て世帯が増えている状況を説明しながら、「学校以外でも子どもを支える場として活動を広げたい」と意欲を示した。NPO法人ビーンズふくしま(福島市)の若月ちよ理事長は、「地域で子どもを育てられる環境を整えたい」と話した。

 ふくしま未来研究会の南一美副代表理事、ビーンズふくしまの江藤大裕福島事業部門長が同席した。

 助成事業は2017(平成29)年度に始まった。本年度を含め累計で延べ168の団体と個人に3360万円を贈っている。助成金は子ども食堂の運営に必要な会場費や食材費などとして役立てられる。