子育てNIE

低出生体重児の成長記録 福島県がハンドブック、保護者らを支援

 
県が作成した「ふくしまリトルベビーハンドブック」

 福島県は、低出生体重児の成長と発達が記録できる「ふくしまリトルベビーハンドブック」を作成した。東北の自治体では初めてで、低出生体重児を持つ保護者らの不安の軽減、一層の支援につなげる。

 ハンドブックは主に1500グラム未満で生まれた赤ちゃん向け。体重の発育曲線がゼロから始まっているほか、先輩保護者からのメッセージを盛り込むなど、出産後の母親らの心に響く内容になるよう配慮した。

 県庁で25日、保護者らでつくる団体に対する贈呈式が行われ、内堀雅雄知事がNくらぶ(福島市)の斎藤真智子さん、Nっ子ちゃん(白河市)の鈴木頼子さんにハンドブックを手渡した。斎藤さんは「これからの保護者の応援になる」、鈴木さんは「心の支えになる」と感謝を述べた。

 低出生体重児は、標準的な体重の赤ちゃんとは成長過程が異なるため、一般的な母子手帳では体重や発達状況などが書きづらく、保護者の心理的な負担になっていたという。

 内堀知事は「子どもたちは大切な宝。個性を生かして育てることが重要」と話した。

 ハンドブックは300冊作成。新生児集中治療室(NICU)のある県内の医療機関などで配布する。

 問い合わせは県子育て支援課(電話024・521・8205)へ。